札幌青春を返せ訴訟・最終準備書面
弁護士 郷路征記
総 目 次
第一 組織論 / 第二 公序良俗違反論 / 第三 責任論 / 第四 因果関係論・第五 損害論
・第一 組織論
一 はじめに
二 全国しあわせサークル連絡協議会
1 活動内容
三 団体性
1 階層構造
2 文鮮明
(一) 連絡協議会設立前、経済組織などへの指示
(二) 連絡協議会に対する文鮮明の指示
3 古田コマンダー
4 ブロック長会議
四 宗教団体性
1 宗教団体
2 統一協会は経済活動を行っていた。
3 統一協会の「改革」によって何も変わらなかった。
4 文鮮明への帰依
(一) 主があかされる
(二) 文鮮明への絶対的忠誠の誓い
(三) 二ディズスタッフの準備
(四) お父さまに対する不信仰
(五) お父さまへの信仰が強調される
(六) ところが、文鮮明は事業家でもある
5 宗教行事
(一) 統一協会の礼典
(二) 敬礼式の意義
(三) 祈祷→宗教の本質
(四) 礼拝の重要性
(五) 統一協会岩見沢教会の名節
(六) 岩見沢教会とマナ課
(七) 連絡協議会では神の日は祝わない
(八) 右は虚偽である。
(九) 礼拝を組織で行う
(一〇) 礼拝も経済も一体である
(一一) 礼拝は連絡協議会が行っている。
6 勧誘活動の宗教性
(一) 救いの一念で
(二) そう教育される
(三) 脱会させることは罪
7 教育過程の宗教性
(一) ビデオセンターでは
(二) 二ディズも
(三) 四ディでだって
(四) 新生トレーニングも
(五) 救いについて教育される。
(六) お茶売りも救いの心情のため
(七) 教育施設の見えないところに祈祷スペース
8 献身の宗教性
(一) 献身とは
(二) だからお金は貰わない。
(三) 原理研究会でも同じである。
(四) 献身は個性完成のため
9 経済活動の宗教性
(一) 青森事件のマニュアルには
(二) 小柳、苦しい答弁
(三) 経済活動の場にも祈祷室
(四) 経済活動と宗教的観念
(五) 宗教心でのハッパかけ
(六) まだ、素直な心では
五 非宗教団体性
1 統一運動とは?
(一) 公式見解
(二) 統一運動と統一原理
(三) 統一運動と経済活動
(四) 統一運動と政治活動
(五) 連絡協議会への勧誘目的→統一運動への参加
(六) 文鮮明をメシアと信じて統一運動へ
(七) 経済活動は文鮮明のために
(八) お父さまは事業家である。
(九) 講義内容結局は経済
(一〇) 日本の任務は金集め
2 統一原理
(一) 文鮮明の説教
(二) 信者の心理
(三) 万物復帰→公式には
(四) 万物復帰は経済
(五) 万物復帰の摂理的観点→物売りの必要性
(六) 公式七年路程
(七) ノートの一部
六 統一協会との異同
1 かって、統一協会は経済活動を行っていた
2 統一協会の研修の内容
3 ホーム生活の一致
4 献金の種類
5 会計帳簿
(一) 統一協会の弁明
(二) 組織図の説明
(三) 名節を祝う
(四) 名節の費用が支出されている。
(五) 祝福献金が扱われている。
(六) 統一協会の研修費用が支出されている
(七) 統一協会の方針が実行されている
(八) ブロック会計
6 組織の比較
(一) 統一協会の職員は一教会三名であるという。
(二) 連絡協議会は東京で二万人
7 自認
(一) CBもビデオセンターも統一協会がおこなっていた。
(二) 統一協会の文書の中に
(三) 内部で自称。それがノートに
(四) 思わず言ってしまった
(五) 統一旗が背表紙に
(六) 四ディズが統一協会の施設で開催されている
(七) サークル協会と偽装
(八) 統一協会が壺の販売
8 結論
七 訴訟対策
八 公然組織と非公然組織
1 統一協会の法逸脱性
2 非公然組織へ
(一) 組織の偽装
(二) 文化センターという偽装
3 所在
4 公然組織の必要性
5 その他の公然組織
九 非公然組織と公然組織の関係
1 公然組織と非公然組織の交差
(一) 公然幹部と非公然幹部の同時存在
(二) 施設の混用
(三) 非公然部分が公然部分の目標を持つ
(四) 公然部分が非公然部分の人事発令
(五) 公然部分の純化が不十分であった
(六) 非公然部分の幹部の方が偉い
(七) 公然部分の幹部だって時には経済を督戦する
2 人事異動
・ 第二 公序良俗違反論
一 宗教法人法第六条第二項
1 公益事業
2 公益事業以外の事業
3 目的に反しない限り
4 営利事業の手続
5 行政処分
6 刑事処分
7 税法上の優遇措置
8 公序良俗違反
二 第六条第二項違反の場合
1 種類、規模、搾取、利益の使途
2 被告統一協会の場合
三 行政庁の見解
四 精誠の現れとして
1 文鮮明→私たちは一〇〇パーセント
2 統一協会幹部→一〇〇パーセントを神に
3 万物復帰→汗と涙を流して
4 もてる限りを尽くし、精一杯神に捧げる精神が必要
5 かぎりを尽くして万物を捧げよう
6 万物復帰→全身全霊完全投入
7 やらねば死んでしまう心で
8 実績のない自由はない。
9 月一〇〇億でもたりない。命がけで取り組め。
10 結果としての献金額の例
五 霊感商法売ってから組織に
1 印鑑販売
(一) ダミー団体で権威づけ
(二) 印鑑販売の手口→手相姓名判断霊界因縁
(三) 被告の「自認」と推認できる証拠
2 壺多宝塔
(一) 輸入価格五〇〇〇円の壺が
(二) 印鑑から壺多宝塔へ
(三) 商法の主役統一協会員にすぎない「霊能師」
(四) ただの人を「霊能者」にするヨハネトーク
(五) 被告の「自認」と推認できる証拠
(六) 組織体制など
(七) 原告証人cの場合
(八) 被告証人Mの場合
3 だから、異様に売れる。
4 壺を買うだけでは終わらない。
5 被害続出の後に
六 献金等組織に入れてから出させる、買わせる
1 献金
(一) 罪の清算のための献金手法は霊感商法
(1) 新規チケットコース決定
(2) ビデオセンタートレーニング献金
(3) 出せるかぎりだから、狙いはVIP
(二) 摂理の献金
(三) 聖本の摂理
(四) 祝福感謝献金
2 定着経済
(一) 全国的取り組み
(二) 単位組織の目標など
(三) 原告Sの場合
(四) 原告Qの場合
(五) 原告Lの場合
(六) 青年の場合
(七) ビデオセンターと定着経済
3 高麗人参茶(マナともいう)男女美
(一) 多額販売
(二) 人参のマニュアル
(三) 札幌西地区での販売
(四) 原告Sの活動の一部
(五) マナ販売の歴史は古い
(六) 男女美からマナそして組織へ
4 その規模は?
七 ビデオセンターなど教育過程
1 無償労働に導くために青年の場合
2 だから、いずれ全資産を
3 献金の一部は
4 巨大な費用収益事業
5 受講料を取る意味と金額
6 思想の定着のために 珍味 お茶
八 経済活動としてのマイクロ
1 原理研究会
2 馬鹿にならない売上
九 莫大な資金の使途
1 他の国を養い育てるために
2 海外宣教
3 日韓トンネル
4 勝共議員へ
5 月一〇〇億でも足りない
6 パンダ自動車
一〇 無償労働
1 献身者の場合
2 壮婦の場合
一一 脱税
1 委託販売員を利用した脱税方法
2 給料を支払ったことにする脱税方法
一二 キャンセルの場合
1 販社が対応する
・第三 責任論その一
一 勧誘目的
1 はじめに
2 青年は摂理に貢献できる、時の人
3 しなければならないのは営業活動
4 青年でもお金は大事
5 壮婦はお金があって、夫に無断でもそれを動かすことができる人
6 VIP→高額を出せる人が特に大切
二 青年の教育過程の内容について
三 壮婦の教育過程の内容について
1 新規チケット
2 鑑定
3 初級コース
(一) 受講内容
4 中級コースにつなげるその他の方法
5 中級コース
(一) 受講内容
6 上級コース
(一) 受講内容
7 幹部トレーニング
(一) 受講内容
8 トレーニングが終わった後
9 新規隊
四 宗教団体への勧誘過程として特別の保護をすべきでない。
五 歪められている決定
1 宗教性の秘匿の持つ重大な意味
(一) アンケート
(二) 新規トーク
(1) 場の支配
(2) 情報の取得
(3) 好意の利用
(4) 転換期(小さな不安)
(5) 希少性の利用
(6) 社会的証明の利用
(7) コミットメントの利用
(8) 返報性の利用
(9) 口止め相談するとすぐやめるから
(10) いつでも辞めることがでるとの思いで
(三) 離脱するのは圧倒的にビデオセンターの段階
(四) S四までのやめる理由→相談して
(五) S四以降の理由→自分にあわない
(六) 個人情報の取得と人間関係による説得
(七) 二ディズ以降はやめる率が激減する質的な変化である
(八) 統一協会と判っても辞めない
(九) この方法でなければ統一協会員にはならない
2 教育過程の次の段階を明らかにしない
3 勧誘の真の目的を隠すこと
4 情緒高揚により操作された決定
(一) 情緒が高揚させられると?
(二) ライフトレへの参加決定
(1) それまでの教育
(2) 原理教育による価値観の変化の例
(3) 班長面接
(4) メシア論と歴史の同時性
(5) 閉講式
(三) 献身の「内的」決定
(1) それまでの教育
(2) 新生の手順
(3) メシア論
(4) お父さまの詩
(5) 班長の証
(6) 班長面接
5 恐怖による決定
(一) 新規チケット
(1) 手相と転換期
(ア) 具体的証言
(イ) 被告証人Jの場合
(ウ) トークのマニュアル
(二) コース決定
(三) それを支える霊の親
(四) 中級コースの鑑定
(五) 姓名判断は嘘因縁はなんの根拠もない
(六) 家系図判断も嘘である。
六 教育を受けることを継続させ、その後組織に縛り付ける方法
1 受講料を取る
2 動機付け
(一) 受講決定の段階
(二) 二ディズへの動機付け
(三) ライフトレへの動機付け
(四) 動機の変化
3 好意
(一) 好意を持たせる方法
(1) 笑顔賛美認める
(2) 個人路程
(3) ランチョンテクニック
(4) ゲーム
(5) スタッフは誉めあう
4 返報性
(一) 霊の親の役割
(1) 一方的に親切を与える
(2) スパイする
(二) 返報性のルールの変化
5 絶対に悪く思えない人たち
(一) スタッフに惹かれる
(二) 情的にがんじがらめに
(三) 引き締める
6 使命感責任感を与える。
(一) 復活論氏族のメシア
(二) 因縁清算壮婦の場合
(三) 世界大戦を防ぐのは我ら
(四) 色々な使命感
(五) 組織につなぎ止められる。
7 エリート意識
8 終末意識−切迫感を持つ
9 罪意識を与え持続させる
(一) 青年の場合
(1) 邪心本心、堕落性本性、因縁
(2) 自犯罪連帯罪
(3) 原罪
(4) 自犯罪の告白と新生
(5) 清算しても湧いてくる罪の思い
(二) 壮婦の場合
(1) 罪観持たせる。自犯罪聞き出す
(2) 原罪の自覚へ
(三) 活動の中で
10 偽りの希望を与える。喜ばせる。
(一) 堕落論実は希望だという
(二) メシアがいる。罪人にとっては信じられない希望
(三) 落ちこぼれにも希望を
(四) 罪が清算できる。心情解放展
(五) しかし、蕩減が必要
11 恐怖を与える技術
(一) 地獄文鮮明などの説教
(二) 地獄へ行く。講義の内容等
(三) 霊界を信じさせる。
(四) 霊の存在をリアルに感ずる
(五) 霊界の天法
(六) み言葉を聞く前と聞いた後では違う
(七) 第三次世界大戦
(八) 地獄壮婦のビデオ
(九) 因縁家系図
(一〇) 神とサタン敵
(1) 神を意識した生活の開始
(2) サタンも意識することになる
(3) 敵共産主義、反対派
(一一) サタンのざん訴権
12 献金
(一) 心情解放展の意義
(二) 献金の伏線となる講義
(三) 心情解放展の献金
13 絶対の服従
(一) アベルカインの講義
(二) アベルに管理された状態
14 思考停止
(一) 祈祷
(二) もう、不信できない
15 献身
16 不平不満を待たせない
17 やめられない。
責任論 続き 真理だと信じさせる技術
七 目的を告げず、団体名も偽ること
八 理解に応じて徐々に
九 心を開かせ、姿勢を変える
1 心を真っ白にさせる
2 一点突破して転換する
3 犠牲と効果
4 スポーツ
5 暗示
(一) 二ディズ参加
(二) その他
一〇 目標めざし、細密な対応
一一 記憶させる
一二 周辺的価値観を変える
一三 社会的証明のルールの利用
1 口止め情報管理主任と霊の親
(一) 口止めが貫かれる
2 横的授受の禁止
3 ライフトレ忙しい。新生トレ暇を与えない
4 受講生にとって、閉鎖された情報空間を作る
(一) 霊の親と主任の間で学ばせる
(二) 親とも切りはなす
(三) 恋人とも切りはなす
5 統一協会の担当者は情報を共有しあう
一四 一貫性のルールの利用
1 日誌を書かされる意味
2 具体例
一五 権威
1 講師を権威に
2 メシアが絶対的な権威に
一六 集団への順応
一七 判断基準の働きを弱める
1 訳の分からない言葉の連続
2 過剰刺激
3 眠たくして、眠らせない
4 睡眠時間の剥奪
(一) 新生トレーニング本音の講義が始まる。
一八 判断基準の入れ替え
1 教えの順序
2 青年の場合
(一) ニードをつかみ、ニードにあわせて
(二) 創造原理の浸透
(三) 理想社会理想の人間像の呈示
(四) 理想とちがう現実その原因の提示
(五) 価値観の転換
(六) 講義の力
(七) 希望を与えライフトレへ
(八) 継続する価値観の転換
(九) 純化したと誤解さす
(一〇) 使命と責任
(一一) メシアは誰かからメシアが必要へ
(一二) メシアを信じさせる。ライフトレ
(1) 予防線を張る
(2) ライフトレの主の路程の重点
(3) 罪意識と愛に訴える
(一三) 生き方の転換を提起する
(一四) メシアを信じさせる。四ディズ
(1) 四ディズ主の路程の重点
(2) 人間の罪とメシアの愛
(3) メシアたる文鮮明の実績
(4) 反対運動の存在さえメシアの証明
(一五) 奴隷生活の規範
(一六) 罪の解放と献金
(一七) 万物復帰の意義と価値と伝道
4 壮婦の場合
(一) ニードとの結びつき例−神は親
(二) 積善行
(三) 因縁使命感
(1) 地獄は怖い
(四) 子宮を汚した女性の罪
(五) 因縁の清算
(六) 霊界と神についての転換
(七) 原罪の自覚へ
(八) 救いのありがたさ
(九) メシアを信じさせる
(一〇) 使命感
一九 思想の定着
1 神のお父様の悲しみとの一体化
2 人を誘うことが思想を強化する
3 マイクロ困難が思想を定着させる
4 神体験
二〇 その他の問題点
二一 結果
1 信じられない高率
2 二つのアイデンティティ
3 統一協会員の人格ではどうなるのか
(一) やめることができた後で
二二 個別責任論
二三 責任原因
1 統一協会が行為者であると認定された場合の責任
2 連絡協議会が行為者である場合の責任
(一) 民法七〇九条の責任
(二) 民法七一五条の使用者責任
・第四 因果関係論
・第五 損害論
一 献金について
1 壮婦の心情解放献金
2 青年の心情解放献金について
3 摂理献金
4 月例献金等
二 研修費用について
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