札幌弁護士会所属 弁護士 郷路征記
● 準備書面(3) ゲストへの違法性 平成17年7月14日提出
〜解説〜
ゲストとは統一協会員の親や友達で、統一協会員の子どもや友人に誘われて、表面的には親子の情や友達の関係を利用されて高額な着物や宝石などを買わされた人達のことです。 その人達に対する商品の売買は、因縁や地獄の恐怖等の手段は一切用いられていません。従ってこの商法については、裁判所で違法ではないとされています。その問題について切り込んだ準備書面です。違法であると私が考えた理由が、目的の不当性、社会心理学的手段を使った手段の不当性、結果の不当性にわたって詳細に記載されています。A4で33頁あります。
● 準備書面(4) 組織論 平成17年12月15日提出
〜解説〜
第1陣訴訟の最終準備書面を第2陣訴訟用に書き直したものです。正体を隠した勧誘や経済活動を行っているのは、信者の任意団体である全国しあわせサークル連絡協議会であるという統一協会の嘘の主張を徹底的に暴いたものです。
判決は、「独立した団体としての連絡協議会の存在自体、極めて疑わしい」と、ほぼ原告らの主張を認めました。A4で164頁あります。
● 準備書面(5) 経済活動 平成18年4月11日提出
〜解説〜
第一陣訴訟最終準備書面を第2陣訴訟用に書き直したものです。統一協会の経済活動が、売ってから組織に取り込む霊感商法から、組織に取り込んでから物を売る定着経済、地区経済に変わっていることを先駆的に明らかにしています。
統一協会の経済活動が宗教法人法違反であるという主張もしています。A4で126頁あります。